我が子がオッサンに見える件について
上機嫌な父さんは宥める様にタクに声を掛けるがタクは
“ヤダ!”の一点張り。

「僕、今日の夕食食べたくない! ママー、今から違うの作ってよー! 今日のメニュー僕が食べれるのないよー!」私の元へ駆け寄っては服を引っ張るタク。ちらっと盗み見るようにタクに視線をやるが、やはり、私にはオッサンにしか見えない。
ハゲたオッサンが駄々をこねる姿は不快極まりない。
「そう……。
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