深愛なるキミ
「あいつら、そんなこと言ったのか?本当ごめん。でも、俺卒業してからもひなたと付き合いたいって思ってた。それなのにひなたがあの話を聞いて傷ついたってわかったのに追いかけられなかった。情けないよな、傷つけたひなたは俺に笑ってくれたのに俺は・・・」



テーブルの上で手を重ね合わせ、俯くしかできない。会ったときにはちゃんと目を見て話すって決めてたのに、やっぱり俺は情けない。


そんな俺の手にひなたの手が重ねられた。思わず顔を上げる。




「ねえ、聞いていいかな?どうしてヒロムくんとして私に会ったの?」

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