深愛なるキミ

罰ゲームだとわかっていたけど

「こんな私で良かったらよろしくお願いします」



冬休み明け、悠ちゃん、アキラくんには散々止められたけれど私は佐野くんにそう返事した。



放課後の教室。二人っきり。



きっと隣の教室に誰かがいるに違いない。だって私は罰ゲームや何かで告白されただけ。


私は分かっていながらそれに応じたんだ。


それなのに佐野くんは嬉しそうで私はそれだけでドキドキした。
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