深愛なるキミ
「ありがとう。これからよろしくな。ひなた」



そしてその日から佐野くんと私はお付き合いを始めることになった。


初めての彼氏、どう付き合っていいのかわからなかったけれど佐野くんは歩調も私に合わせてくれた。



自分から騙されているとわかっていながら選んだけれど佐野くんは優しくてどんどん惹かれて行った。



初めて手を握られたときは心臓が止まるかと思った。


お父さんの手とは違う手の感触に繋がれた手を見ることも出来ない。
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