深愛なるキミ
「ひなた」

そう呼ばれて笑いながら頭を撫でられるだけで幸せだった。



でも、それも卒業式でおしまい。


その会話を聞いた後、私は笑顔で彼に別れを告げた。解放されたんだ。



「罰ゲームでも、こんな私を幸せな思いにさせてくれてドキドキさせてくれてありがとう、さよなら」



元々、彼が私に告白してくるなんて考えただけでおかしかった。


彼は私を見て笑っていたあの集団の一人だったんだもん。
< 2 / 117 >

この作品をシェア

pagetop