深愛なるキミ
お姉ちゃんは騙されても尚、会いたがっていた私の優志くんへの気持ちを知っている。

それなのに紹介だなんて。
もう忘れなさいってことなんだろうな。



でも、紹介なんてされてもきっと私は好きになんてなれないよ。



「ひなた、紹介って言っても付き合うとかじゃなくてこれはお願いでもあるの。あたしのゼミの後輩なんだけどすごーい地味でね、前髪で顔隠れて見えないし失声症らしく話すことも出来ないのよね。


もちろん周りからは嫌われててどこに言っても影口。さすがに見てられなくてひなたの話をしたのね。


うちの妹はあんたより辛いけどいつも笑ってて前向きだって!そしたら珍しくひなたに会いたいって言われて話だけでも聞いてやってくれないかな?」
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