深愛なるキミ
思わず立ち上がった。左足を引きずりながらゆっくりと彼に近づく。



「・・・遠藤ヒロムくんですか?はじめまして、私、横井理穂の妹の横井ひなたです」



ぺこりと会釈をした彼を座っていた席に促す。


相変わらずこっちを見る目やヒソヒソと聞こえる陰口、好機の目。




気にしちゃいけない、気にしちゃ負けだ。
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