深愛なるキミ
中学に入っても私は無口で誰とも馴染めない。それなのに先生は私を差別する。


特別扱いなんてされたくないのに。



「横井さんはいいよ。おい、そこの男子、ノート集めて持ってこい」



先生までもが特別扱いして重たい荷物は全部、男子に頼む。


別にゆっくりだけど
荷物くらい持てるのに。



そんな風に扱われるから私はずっと一人だった。


陰口や好機の目で見られて何度も何度もこの左足を折ってやろうって思った。



階段の一番上に立ってみた。
ここから落ちたら足、折れるかな。
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