深愛なるキミ
いつまでも読んでくれない名前を呼んで欲しかった。


照れて額にしか出来なかったキス。



でも、この先もずっとひなたと一緒にいられる、そう思った俺はバカだったんだ。


卒業式の日、俺は唯一俺の気持ちに気付いた品川と空き教室で話していた。



卒業してからもひなたと付き合っていくつもりだと。でもまさか一番聞かれたくない言葉をひなたに聞かれるなんて思わなかった。



卒業式が終わった後、図書館の前で待っていた。緊張する。


俺の制服のポケットの中には彼女に渡すと決めたものが入ってる。
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