深愛なるキミ
でも、ふといつも私に笑いかけてくれるお母さんやお父さん、お姉ちゃんのことが頭を過った。



「ひなたが生きていてよかった」



足が動かなかった。


私、あの事故で死んでいたかもしれなかったんだ。


笑おう、私はひなた。



太陽の日向のように毎日、辛くても笑っていよう。本当は死ぬかもしれなかった命を左足が救ってくれた。



そう考えたらこの左足を大好きになれる。
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