深愛なるキミ
「・・・遠藤ヒロムくんですか?はじめまして、私、横井理穂の妹の横井ひなたです」



俯く俺の視線の先には綺麗に塗ったピンクのネイル。


ペティキュアって言うんだっけ?



そして白いサンダル。顔を上げると少しだけ前髪の間から会いたくて会いたくてたまらなかったひなたの姿が見えた。



軽く会釈をするとこっちですよと促してくれる彼女。



どうしよ、とんでもなく心臓がドクドク音を立てている。
< 60 / 117 >

この作品をシェア

pagetop