深愛なるキミ
「象、すごい大きいね」


【本当だね。乗ってみたいかも】


「すごく高そうだね。でも気持ち良さそう」




【キリンの首かなり長いね】


「キリンの舌って紫なんだって。ここに書いてる」



キリンの説明文が書いてあるところについ、急ぎ足になりそうになったときヒロムくんの手が私の腕を掴んだ。


力強く掴まれてそこだけ熱を帯びたかのように熱い。



【急いだらダメだって。危ないだろ】
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