深愛なるキミ
ヒロムくんは毎日、メールをくれた。今、何をしてるとか、今日は久しぶりに大学に行ったとか。


お姉ちゃんと同じ大学でゼミも同じだからお姉ちゃんにヒロムくんの様子を聞いた。


私と出掛けて楽しかったとか、メールが来るのが待ち遠しいなんてそんな嬉しいことを言ってくれていたらしい。



「ねえ、お姉ちゃん。ヒロムくんの好きだった人ってどんな人か知ってる?」



「何、急に。んーそうねぇ。可愛らしくて前向きで思いやりがあって優しくてとてもとてもいい子よ」
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