深愛なるキミ
あの日と同じ場所で同じようにドアを開ける。パッと向けられた視線。



「やばっ。あの人めっちゃかっこよくない?」
「うんうん。かなりイケメンなんだけど」

ちょっと外見を変えたらこれか。この間は嫌悪的視線。今は好意的視線。


なんだかそう考えると外見で判断するやつってマジでくだらない。



先に着いていた理穂さんの向かいに座った。



「あの子たち、ずっとこっち見てるわね」


「でも、きっと俺がヒロムとしてここにいれば逆の視線で見られていたんだと思います」
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