深愛なるキミ
クラス会の日はあっという間にやってきた。


お姉ちゃんは優志くんを見返してやれとこれ見よがしにやたらと私を飾り付けてくれた。



軽く巻かれた肩より少し、長い髪。少し慣れないつけまつげ。普段は着ないようなワンピース。


読モ魂に火が付くわとあっという間に別人の私が出来上がった。



「きゃーっ!!可愛い。さすがあたしの妹」



「お姉ちゃんってば大げさだよ」




「何、言ってんのよ。あーもう外に出したくないくらい可愛い。ねえ、ひなた。ヒロムはひなたのおかげで変わることができた。だからひなたも自信を持てばいいの。ひなたは本当に可愛いんだから!!」
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