深愛なるキミ
冷たく響き渡る優志くんの声。



その声に怯えるように口を紡ぐ目の前の女の子たち。男の子たちは行こうぜなんてもうお店には入るつもりもないみたい。


女の子たちも呆れたように男の子たちを追いかけるけれど一人の女の子だけはそこから動くことなくジッと私を睨みつけていた。



「なんで、なんでこの子なのよ。こんな左足引きずって歩くような欠陥品」



「ひなたは外見なんかで判断しない。優しくて思いやりがあって真っ直ぐで俺が好きなたった一人の女の子なんだ」
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