誰よりも優しい総長様


「ねぇ…あたし…」


「2ヶ月も眠ったまま放置しないでよ!心配したんだからね!」


あたしは起きたばかりの柚那ちゃんに思わずそう言ってしまった。


柚那ちゃんは悪くないのに…


「2ヶ月も眠ってたんだね…ごめんね、卯月。」


あたしは泣きながらまた柚那ちゃんを抱きしめた。


「柚那、おかえり。」


「加代…ただいま。」


柚那ちゃんはあたしの背中をさすりながら加代ちゃんと会話をしていた。


あたしは一旦落ち着くと柚那ちゃんから離れた。


「おかえりなさい、柚那さん。」


「っせーぞ。ったく。」


笑顔で話す伊月くん。


そしてぶっきらぼうな蓮くん。


柚那ちゃんが守ろうとしていた仲間がここに居た。


「ただいま、2人とも。」


そう返す柚那ちゃんはとっても笑顔だった。


フラッ


突然柚那ちゃんがベッドに倒れた。


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