誰よりも優しい総長様


倉庫について真っ先に向かうのは変わらず幹部室だった。


カチャ


「あれ、慶、早いじゃん。柚那は?」


「別れたよ。それよりみんなを集めてくれ。」


俺がそう言うと彰が部屋を出ていった。


その瞬間俺は蓮に胸元を掴まれた。


「てめぇ、どういう事だよ!」


「ガンだよ…慶」


俺が答える前に伊月がそう言った。


「引退…でしょ?」


今度は俺に目線を向けて尋ねる伊月。


「あぁ。」


「そんな、柚那ちゃんには!?」


そう言うのは加代だ。


「言ってねーよ。言えねーだろ、今更。」


カチャ


「あのー、揃いました。」


彰の奴が遠慮ガチにそう言ってきた。


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