誰よりも優しい総長様
「そっか…慶くんがねー。」
やっぱり卯月も信じられないみたいだった。
あたしも本当は信じたくなんかない。
きっと嘘だよね。
明日になればまた普通に話せるよね?
そう思いあたしは今日は卯月と別れ家に帰った。
ご飯を食べていてもお風呂に入っていても、あたしの頭の中は慶のことでいっぱいいっぱいだった。
今ある疑問もきっと明日解決するよね?
そんな時胸騒ぎがしたんだ。
何かが変わる。
そんな予感があたしの中を駆け巡ったんだ。
次の日
今日は自分の単車を転がし学校に向かった。
単車を止めて1人で教室までの道のりを歩く。
いつもは慶と一緒だったからなんだか寂しく思えた。
慶…
ガラッ
教室に入ると真っ先に慶の姿を探した。
でも、どこにも姿はなかった。