誰よりも優しい総長様


あれから数日たっても慶が学校に姿を見せることはなかった。


そんな中


あたしは急に吐き気に襲われた。


慌ててトイレに飛び込むあたし


そこで初めて気づいた


あれ…あたし最後に生理来たのいつだろ?


いつもなら生理痛に悩まされていた日もあるぐらいなのに気がつけば来てないことに気がついた。


でも、そんなことを思っていても吐き気は止まない。


あたしは咄嗟に卯月に連絡していた。


そして今あたしは卯月と一緒に病院に来ていた。


なんだかんだと検査を受けた後少ししてから診察室に呼ばれた。


「おめでとう、妊娠3ヶ月よ。」


ニコニコと微笑んでいた先生から告げられたのは意外な言葉だった。


妊娠…


慶とあたしの子がお腹の中に居るんだ…


あまりの事態にあたしは言葉を失った。


< 131 / 159 >

この作品をシェア

pagetop