誰よりも優しい総長様


そしてその頃も薄れ気味になっていた頃


俺の元にとある人物が訪れた。


コンコン


「どうぞ。」


何もないごく普通の会話


違ったのは俺が入ってきた人物に驚いたから。


「おじゃまします。」


「うっす。」


「よ。」


それぞれが挨拶をしながら俺の元へ来る。


蓮、玲、美空の3人だった。


「なんでお前らが?」


「みずくせーよな、あんなに話してた仲なのに何も言わねーなんて。」


「玲…」


「突然ごめんね?」


「美空…」


すると美空は驚いたような顔をした。


でもすぐに悲しそうに微笑んだ。


「そっか、柚那ちゃんと別れちゃったからあたしはもう関わりのない人間なんだよね。」


「あ、すまねー。」


「いいよ、気にしないで。それが当たり前なんだから。」


「卯月、本題。」


そう言って玲は卯月の話を止めた。


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