誰よりも優しい総長様
柚那side
なれないほどの消毒臭い匂いにやられてあたしは目を覚ました。
見えたのは白い天井
あぁ、病院か
倒れたんだっけ?あたし…
そんなことを呑気に考えてたあたし
ガラガラ
目覚めたというばかりのところで扉が開いた。
「目が覚めましたか?」
声の方にいたのはナース服を着こなした看護師さんの姿。
「はい。」
「この点滴が終われば帰れますからね。」
そう言われあたしは自分の腕に繋がれている点滴を見た。
後半分ぐらいかな?
そんなことを考えているとあたしはどうやら眠ってしまったらしい。
自分では何も覚えてない。
ただ次に目が覚めた時にはちょうど点滴の針が抜かれる時だったっていうだけ。