誰よりも優しい総長様
「柚那ちゃん…」
そんな中で慶のお母さんがあたしの病室に来た。
「これ…あの子の枕の下から出てきたの。もう1個は由唯くんに…」
そう言って渡される二つの封筒
大きい方には由唯の各年齢に宛てた手紙。
小さい方にはあたしの名前が書かれていた。
「あたしたちもできる限りのことはさせてもらうから、1人で無茶だけはしないでね。あなたは母親でもあるんだから。」
それだけを言うと後は何も言わずに病室を出ていった。
由唯の為にも…
そんな思いから少しずつ食べるようになって行き、数ヶ月もすれば前みたいな体型に戻っていた。
そして久々の我が家。
本当は一人暮らしをしようかとも考えていたけど、ママがここに居てほしいってお願いしてきた。
あたしは自分の部屋へと足を進める。
扉を開けると、既にベビーベッドなどが用意されていた。