誰よりも優しい総長様
卯月side
「行くわけ無い。2度と同じことを繰り返したくないの。」
そう言ったゆずちゃんの目は暗かった。
あんなことがあっからここの世界から足を洗ったゆずちゃん。
理由を聞いたあたしは何も言えずただ認めるしかなかったあの日
でも、あの日のゆずちゃんの目は、はっきりとしていて光があった。
今のゆずちゃんは…?
どこか遠くを見て懐かしんでる。
きっと思い出してるんだね。
あの時交わしたあの人との約束を
みんなで見ていたあの光景を
ねぇ、ゆずちゃん
もう戻れないのかな?
またみんなで笑えないのかな?
あたしはもっとゆずちゃんと一緒に居たいよ。
戻ってきてよ。
そんなことを思うあたし。
でもね、戻ってきて欲しくないって気持ちもあるんだ。
だってあんなことがあったんだもん。
仕方ないよね。