誰よりも優しい総長様
幹部室へ行けば懐かしの人の顔があった。
「柚那!?」
「みんな、ごめん。」
そう言って頭を下げたあたし。
「やめろよ。頭上げろ。」
そう言ったのは、幹部の1人相模 蓮 サガミ レンだった。
「蓮…」
あたしは蓮のいう通り頭をあげた。
するとみんなは怒ってる表情じゃなくて安堵の表情を浮かべていた。
「無事だったんだね。」
これは東條 伊月 トウジョウ イツキ
「おかえり、柚那。」
そして、植松 加代 ウエマツ カヨ
「ただいま。」
あたしは思わずみんなに涙を流してしまった。
「ちょつ、柚那ー、戻ってきて早々泣かないでよねー。」
幹部唯一の女の子の加代があたしの涙を拭いてくれた。
「ブスが余計にブスになる」
ドゴッ
「ってー、んにすんだよ慶!」
どうやら蓮は慶に殴られたらしい。