誰よりも優しい総長様
「慶、ごめんね。」
あたしは自然と誤っていた。
「いや、俺も理由言わずにただ反対だけしてごめん。」
すると慶は立ち上がった。
「教室戻るか。」
「えっ!?」
急に発せられた言葉にあたしは驚いた。
戻るなんて言われても今は授業中なわけで…
「ねぇ、もっと一緒に居たい…」
あたしは自然とそう言っていた。
「ばか。成績落ちても知らねーぞ。」
「落ないもん。」
そう言うと慶は微笑んでからまたあたしの隣に腰をおろした。
「ほんと、綺麗になったのに、中身は変わらないんだな。」
綺麗!?
まさかの言葉に照れてあたしは反抗することを忘れていた。