誰よりも優しい総長様
近づいて見れば側には見慣れたスクールバッグがある。
それを開けて中身を確認するとやっぱり柚那の物だった。
間違いない。
柚那たちはあそこだ!
乱舞
俺はヒントが無くともそれを確信した。
とりあえずは玲が到着するのを待って荷物を倉庫へと運んだ。
倉庫に戻ると俺は伊月の元へと駆け寄り、事情を話す。
「かくかくしかじか…というわけだ。」
伊月は1度頷くと鞄から愛用のノートパソコンを取り出しキーボードを叩いた。
何をしてるのかなんてもうお決まりだろ。
しばらくいじれば伊月はパソコンから目を話すことなく話しかけてきた。
「慶、読みは正解だよ。乱舞の倉庫だ。それも昔と同じ場所。ただ…」
「ただ?」
「迂闊には近づけない。危険過ぎる。」