誰よりも優しい総長様
俺はとりあえずある場所に連絡を入れた。
「もしもし。俺です。柚那が乱舞に拉致られました。」
『はぁ?ざけんなよ!ったく、すぐに行くから空けとけ!』
そう言って電話は切られた。
しばらくすれば数台の原チャリの音
やって来たのは弘毅さん率いる烈火の幹部だった。
「慶!柚那が拉致られたってどーゆーことだよ!お前が一緒だったんだろ?」
弘毅さんは来るなり俺に詰め寄ってきた。
「弘毅、落ち着いてって。」
止めに入ったのは玲だ。
「柚那は卯月と買い物に行った時に拉致られたんだよ!」
「はぁ!?」
すると弘毅さんはパソコンを開いていた伊月の元へと行きパソコンを見た。
「これが最新か?」
「はい、今のところこれが新しいと思われます。」
「ちょいかせ。」
そう言って弘毅さんは伊月のパソコンを取り上げて操作を始めた。