誰よりも優しい総長様


それからはまたあたしは暗闇にいた。


誰もいない個室に閉じ込められてあたしはそこにいる。


ごはんはあの男が与えるごく僅かなもの。


そしてあの男が帰ってくれば犯される日々。


そんな日々が続いていた。


「慶…」


考えるのは同じ愛しい人のこと。


もう戻れないのかな…


カチャ


そんな時に開けられる扉


あたしはすぐに身が強ばった。


あの男が帰ってきたのだと…


だが、そこに現れたのはあたしの予想を覆す人物だった。



「何?折角逃がしてやったのにまた捕まったの?」


そう言って入ってきたのは1人の人物


そしてあたしの従兄弟だ。


神崎 聖奏 セナ


ここ乱舞の副総長をやってる。


「聖奏!」


「今回はいくら俺でもサポートできないぞ?あれから厳しくなったんだからな。」


「そんな…」



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