誰よりも優しい総長様
ガチャ
ドタドタドタ
玲だけはその報告を受けると直ぐに部屋を出ていった。
「慎也、ついて行け。あいつ一人は危険すぎる。」
そう言うと慎也は部屋を出ていった。
残った者は弘毅さんへと注目をする。
なぜそんな事実が掴めたのか。
「今の連絡は?」
訪ねたのは伊月だった。
「乱舞の副総長だ。」
「はぁ!?」
その言葉に部屋にいた者は驚いた。
敵の副総長と電話だぁ?
「ふざけんな!」
俺は思わず怒鳴ってしまった。
「慶、落ち着け。話すから。」
弘毅さんの言葉に促され俺はとりあえずまた椅子に腰を下ろした。
そして話されて明らかになる今回の事。
それは俺らの想像を遥かに上回る事態だった。