誰よりも優しい総長様
話をまとめるならこういう事だ。
まず相手の副総長は弘毅さんと柚那の従兄弟だということ。
そいつは1度目の時に柚那を逃がしてくれた奴だと言うこと。
そしてそれがバレて1度は族離れしたらしいが最近になり連れ戻されて副総長になったこと。
今回は見張りにつけられてるために手助けが出来ないとのことだった。
そしてこの事態の真相が総長の独断であること。
族で言う総長は絶対の存在
そのために誰も上がらえなかったらしい。
そんな奴が№1の総長だと?
「ざけんな。」
俺は拳を握りそう唸っていた。
「とりあえずだ。相手の方に乗り込むならそろそろだろうな。」
そう言ったとき部屋の扉が勢い良く開き人が入ってきた。
「柚那ちゃんが、柚那ちゃんが!」
卯月ちゃんだ。