誰よりも優しい総長様
倉庫に戻れば入ることは怖かったけど、見知った顔があることに安心した。
でも、本題はまだ伝えてない。
あたしはそこから走って幹部室に飛び込んだ。
あたしの急な登場に驚いていたが、弘毅君だけは知っていたかのように微笑んでくれていた。
あたしはとりあえず柚那ちゃんのことを伝えようと必死に話していたが何から話していいかもわからず焦っていた。
そんな時に微笑んで差し出されるお茶。
怖さと焦りから震えていた体がお茶を飲むと少し落ち着いた。
安心できたんだ
あたしだけは…
それからは促されるままに乱舞の倉庫でのことを話した。
自分の無力さが憎かった。
それからは乱舞への新しい情報が見つかって、攻め込むことが決まった。
あたしはとりあえず休めって言われたけど、そんなの気が気じゃないために断ってあたしも仲間を連れて行くことにした。
あたしの率いるレディースはそんじょそこらとは違う。
少しは戦力になるはずだからって。