誰よりも優しい総長様
伊月君が相手の首元を触り脈を確認する。
「大丈夫だよ。死んでない。ただ意識を失ってるだけさ。」
そんなことを言うとすぐ側でサイレンが止まった。
しばらくして見えたのは紺色の制服に身を包んだ警察官の姿
そしてその後ろには白い制服に身を包んだ救急隊員の姿があった。
「怪我人はどこですか?」
そう聞かれあたしは柚那ちゃんと慶君の方へと視線を向ける。
すると救急隊員は無線を使い担架をもう1台呼んだ。
そしてすぐに担架が到着すると2人は担架に乗せられ救急車へと運ばれていく。
「付き添いの方は…」
そう聞かれとりあえずは怪我人である玲、加代ちゃん、蓮とそして弘毅くん、あたし、伊月君が行くことにした。
彰くんには下っ端の事とかがあるから任せることにした。
あたし達は3人ずつに別れ救急車へと乗り込んだ。