探×査×系×女×子
「第十四問。両端が平らに…。」
円ちゃんがボタンに手をかけた。だが、海星もボタンに手をかけている。恐らく、どちらも答えが分かっているのだろう。タッチの差が、運命を決める。
「ピコーン。」
という、無機質な音が私の頭の中にこだまする。押したのは、剄央か、海星か、あるいは全く予想もしなかった他の学校か…。
「玄翁!」
発せられたのは、女の声だった。だがそれは、円ちゃんではない、海星の生徒の声だった。
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