おとぎ物語 〜シンデレラ〜
ウソ!! まさか私をおいていくきじゃ……………!!
「お姉さまこそ、お金目当てなのでは…………!?」
私の口からとっさに出た言葉だった。
「うるさいっ!!」
「あんたと姉妹でいてあげてんだから、別にこれくらいいいでしょっ!?」
ぞっ
背筋に電撃が走ったみたいだ。
私には分かる。
今、姉二人は恐ろしい顔をしていることを―――――………
ばっ!
私は姉たちから逃げるように、小屋の奥へ奥へと走っていた。
でも、さすがに限界があった。
小屋の一番奥へとたどり着いた私は、近くに落ちていた木の棒を握り締めた。