逢いたい~桜に還る想い~
─────…………
けれど………
桜の花びらを受けながら、私は一人、泣いていた。
冷たくなったあなたを、この胸に抱きしめながら。
一人生き残ってしまったことへの後悔?
真を裏切ったことへの懺悔……?
『一緒に桜に還ろう』……そう、約束したのに。
───前世と同じように、そう誓ったのに。
それを破ったのは、私。
死を覚悟した瞬間───私の中に小さな毒が染みを作り、
それは、瞬く間に広がってしまった。
そう────………