逢いたい~桜に還る想い~
「首……」
「……首?」
「首が……迫ってくるの」
「迫ってくる?」
「首……あたし…が───澪が、刀を……
そしたら、首……が二つ、落ちて───」
私に絡みつき、
ニタリ、嗤ったその瞳……
血の滴る唇から、吐き出された恨みの言葉……
「『おまえが殺したんだ』って……
『おまえが、死ねば良かったのに』って……」
「────………」
一杯一杯なあたしは、気づかなかった───
郁生くんが……あたしの言葉にはっとした表情をしたことに。