Dear 輝

初恋

「美咲?ちっちゃいなー!人に隠れて見えなかったんだけど」

「・・・やっぱり?」

「なんつって、俺もあんまり身長高くないんだけど」

「えー。私から見たら高いよ?」

「俺170ないし」

「170は高すぎ!」

2人で笑い合う時間。
ヒデは硬派だと思っていたから、こんなふうに打ち解けられるなんて意外だった。

「それにしても、他の2人遅いねえ?」

「マサシには遅刻は許さないって言っといたんだけどなあ」

マサシは、26歳で会社員をしているという。
なんでも、会計士を目指して勉強しているんだとか。
23歳のヒデより年上の男性だ。

もう1人、マミが参加予定だ。
マミは私と同じ女子高生。
入学したばかりの1年生だ。

「マミは千葉からくるって言ってたからなあ。電車が遅れてるかなあ?」

集合時間から10分が経過していた。
マミもマサシも連絡すらよこさない。

さすがの私も心配になって、マミとマサシにメールを送信。

to マミ、マサキ

マミもマサキもどうしたの?
連絡ないからヒデと2人で心配してるよー!

from 美咲
< 8 / 10 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop