涙夢
蘭とは中一のときから友達でずっと一緒。
私と違って頭のいい蘭はこの高校を選んだ。
私も蘭と同じ高校に行きたかったんだけど
私の頭脳じゃ到底無理。
だから必死に勉強して
ギリギリこの高校に受かった。
そしてまさかの蘭と同じクラス!
その時はハシャギまくった。
そして今日もいつものように他愛もない話をしながら
教室に向かい、それからもずっと喋っていたら
一時間目を知らせる授業のチャイムが鳴った。
英語の先生が入ってきて授業が始まった。
「えー・・・この動詞を・・・」
先生が英語の説明をしているとき
私は、ひとりずーっと空をみつめてた。
拓磨・・・元気にしてる?