朝のバス
それから私はできるだけいつもこれまでと同じように私の指定席に乗った。

ゆったりさんにはたまにあったけど、特に話さなかったし、いつものゆったりさんだった。
私はゆったりさんのゆったりした運転が遅刻しなさそうな時は好きだった。



そんな日々が1年近く続いた。

卒業がもう秒読みになってきた。
友だちと別れるのが淋しくて、何と無く前よりたくさん話すようになった。そんなある日、友だちと彼氏ができなかったという話になった。
< 4 / 21 >

この作品をシェア

pagetop