脱・不幸恋愛体質


「あ……当たり前だ」



やっぱり上から目線?


ううん、違う。


振り返った蓮は、恥ずかしそうな素振りなんだけど、力強い瞳で私を見つめてくれていたの。




「信じるからね」




「ああ、絶対に幸せにするよ」




なんて言うと、俯く私の顎をグイッと上げゆっくり顔を近づけた。



今度は瞳を閉じてのキス。



愛が唇から伝わってくる甘いキスは、今までのキスとは全く違い、体の芯から痺れて行くようだった。


少し驚いたけど、どこかで待っていたのかもしれない……


2人の恋は始まり、私の不幸恋愛体質は終わりを告げる事となった。


似たもの同士の2人。


私も蓮の不幸恋愛体質を治してあげるからね。

きっと、私達はお似合いのカップルになるはず。



なぜって?



だって、痛みを知っているから……









    ――――【完】――――




そして、続く?


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