脱・不幸恋愛体質
1週間持たないバイトって……
ある意味、なかなかレアよね。
実際、私も初日から挫折しそうになったし、興味本位だけだと割に合わないし……
「出来たぞ~~」
店長は嬉しそうに肉を運んでくる。
その後ろからは、相変わらずブスッとした顔の蓮が野菜を運んできた。
どうやったら、こんな明るい夫婦からこんなに愛想の欠片も無い子が産まれるのか不思議だった。
野菜を置くと、私の横の椅子にドサッと腰をかける蓮。
「食べましょうか」
そんな奥さんのかけ声で、一斉に『いただきます』をした。
さっきから香ってきた、香ばしい肉の匂いにもう私のお腹は限界になっていたのだ。
肉も野菜も、沙織さんお手製のポテトサラダも全部美味しくて、つい無言になって食べてしまう。
ただ、1つ問題が……
利き手が使えないから、切り分けたりするのが一苦労。
やっと切り分けても、箸を逆手で持って居るから思った様に動かせないのだ。
口に入れるまでに何分かかるのか?って位トロい。
見かねた蓮は『貸せよ』と言うと、私のお皿の肉を一気に切り分けてくれた。
ある意味、なかなかレアよね。
実際、私も初日から挫折しそうになったし、興味本位だけだと割に合わないし……
「出来たぞ~~」
店長は嬉しそうに肉を運んでくる。
その後ろからは、相変わらずブスッとした顔の蓮が野菜を運んできた。
どうやったら、こんな明るい夫婦からこんなに愛想の欠片も無い子が産まれるのか不思議だった。
野菜を置くと、私の横の椅子にドサッと腰をかける蓮。
「食べましょうか」
そんな奥さんのかけ声で、一斉に『いただきます』をした。
さっきから香ってきた、香ばしい肉の匂いにもう私のお腹は限界になっていたのだ。
肉も野菜も、沙織さんお手製のポテトサラダも全部美味しくて、つい無言になって食べてしまう。
ただ、1つ問題が……
利き手が使えないから、切り分けたりするのが一苦労。
やっと切り分けても、箸を逆手で持って居るから思った様に動かせないのだ。
口に入れるまでに何分かかるのか?って位トロい。
見かねた蓮は『貸せよ』と言うと、私のお皿の肉を一気に切り分けてくれた。