脱・不幸恋愛体質
あれは――


そう、初恋は小学校2年生の時。
大好きだった晃君に『好き』って言ったら、『僕も好き』って言ってくれたの。

でも、その後がヒドくて


「僕ね、里香ちゃんも好きだし、藍ちゃんも好きだし、怜奈ちゃんも好きだし……」


って、次から次へと名前が出てくる始末。
もちろん、子供ながらにへこんだわ。


それから、私の【不幸恋愛体質】は始まったらしい。


次は、小学校の4年生時。

クラスの人気者の洋二君に、裏庭で告白した。しかも、洋二君からもOKがでたのだ。

しかし、次の日に何故かクラス中に知れ渡り、男子から茶化された洋二君は恥ずかしくなったらしく


「あんな女、好きじゃね―よ」


って言われた。
泣きそうになったけど、めちゃくちゃ我慢したのを覚える。



中1の頃に初めて付き合った貴文には、2週間しか付き合って居ないのに友達に取られた。

しかも、大親友に……



中2の時に付き合った幸二は、1年も付き合っていたのに、ずっと二股をかけられていた。

挙げ句の果てには、別れ際に


「お前とは、遊びだよ」


と中学生らしからぬ言葉を吐かれる始末。



中3の時に付き合った健太とは、ラブラブだった。

これはうまくいくかと思った矢先、健太の家で事件は起こった。


私が健太の家で一緒に受験勉強をしていた時に、うっかりノートで手を切ってしまったときの事。

結構深く切って血を流している私を見ながら、健太は


「ママァァァ~~~血がぁぁぁぁ」


って…
そう、健太はマザコンだったのだ。

もちろん、その後すぐに別れた。


高校に入って初めて付き合った篤には、処女を捧げたのにも関わらず、なんとまさかのゲイ告白。


「俺……やっぱり男が好きだわ」


と振られた時には、もう笑うしかなかった。



そりゃ、彩乃もネタにするわ。


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