脱・不幸恋愛体質

自宅に戻ると、帰りがけに貰った翔君の携帯番号とメアドを登録した。


えっと…


syo-0810…@…――


あれっ?
翔君って8月10日が誕生日だったんだ。

後で聞いてみようっと。


なんだか翔君の知らない部分を一つずつ知る事が出来て嬉しかった。

あんなに優しくてかっこいい人が、悪い人なはず無いよね。

なんて、無意味な自信。


今は、こんな幸せに酔っていたかったし、今までの青春を取り戻したかった。


幸せの絶頂期。


こんな日が続きますように…いや、続くはずなんだ。

またもや、意味不明な自信。


彩乃が見たら心配してしまう程、浮かれポンチな私。


ああ、神様。
私は今すごくすごく幸せです。

ありがとうございます。


やっと春が来た私は、ウキウキしつつ色んな物にぶつかりながらお風呂場に向かった。

< 64 / 124 >

この作品をシェア

pagetop