番外編「雨に似ている」1話読み切り
彼は数分、携帯電話をいじり、ポケットに携帯電話を押し込み、


「ブラス5適当にキープ、ダチが買いに来るよ」

彼は明るく言うとトレーを手にし、店に駆け込んでいった。



その後ろ姿に「ありがとー」と叫ぶと、彼は軽く手を上げた。



商品を6つキープし、紙コップを手に取り口に運ぶ。

喉元をすぎる薫りが心地好い。


手渡された使い捨てカイロがポケットの中から、体を地味に温める。



「如何ですか」

声のトーンを上げる。

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