みあげればソラ
「俺が思うにだな、お前は生きるのに精一杯で、生きる目的なんて持つ意味ねぇと思ってる。
でもなぁ、これから人生なげぇぞぉ〜
そんなんじゃ、また直ぐ挫けるのは目に見えてる。
だから、俺から提案だ。
金は俺が出世払いで貸してやる。
だから、お前は自分のやりたい仕事を探せ。
でもって、その仕事をやるための手段を探せ。
美容師なら専門学校。
看護師とか医者なら大学。
教師でも大学だな。
学歴が必要なら学校へ行け。
難しいとか自分には無理だとか言い訳はするな。
勉強なら俺がみてやる。
心配すんな」
「でも……」
「俺を信用しろ。美亜だって俺が教えたんだ、な?」
『ヒロ兄は良い先生ですよ♪ 由貴ちゃん頑張れ!』
美亜がホワイトボードに書いた文字は大きく弾んでいた。