幕末ヒーロー×現代ヒーロー
「君、名前は?」
「土方だ。」
「ねぇそれってもしかして…………あの土方歳三?」
「なんだお前、俺を知っているのか…?」
「知ってるも何も、この日本じゃ知らない人の方が少ないと思うよ。」
「ここはお前の話によると俺がいた所より200年以上も後の世界らしいが、そんな此処でか…?」
「うん、君は歴史上の偉人だよ。学校の教科書にも載ってる凄い人。うわぁ………ちょっと握手してもらえる?」
「あ、あぁおう……。それで、俺はどうやったら元の世界に戻れる?」
「僕にわかるわけない。タイムスリップしてきた人なんて始めて見たからね。君が最後に元の世界で何をしてたか思い出してみて。それと同じことをすれば戻れるんじゃないかな。」
最後に江戸でしていたこと………
確か文を書いて気がついたら寝ていたな。
「そういえば君、家は?…ってないよね。君、面白いからうちへおいでよ。」
「初対面の人の家なんかに居候なんてできねぇ。寝てる間に刺されたりしたらたまったもんじゃねぇからな。俺はこの辺で適当にいる。気持ちだけ受け取る、ありがとう。」
「馬鹿言いなよ、この辺でいるほうが寝てる間に刺される確率大だよ。第一僕は警察官だ、人殺しなんてしやしないよ。」
「…………。」
「どうする?」
「………邪魔する。」
「決まりね。あ!ちょっと待って………えっとー鉛筆とメモあったかな…あった。」