桜の下で ~幕末純愛~ 番外集
「あげる?誰が誰にです?」



哲也から身を反らせたまま沖田は訪ねる。



「俺がに決まってんじゃねーか」



何故か得意げに胸を張る哲也。



「哲くんが桜夜に、ですか?」

「おう!」

「はぁ…それで、私に何をしろと?」



意気揚々と胸を張る哲也に溜め息を吐く沖田。



「俺、桜夜がどんなん好きか分かんねーんだよ…ほら、今までケンカ越しばっかだったしよ……」



沖田が現れるまで、桜夜と哲也は顔さえ見れば口喧嘩ばかりだった。



「あぁ、それで桜夜の好みを私に聞きたいのですか」

「おう!桜夜はノーマルなやつがいいのか?イチゴとか何かゴチャゴチャしたのがいいのか?」



再び勢いよく哲也が沖田に迫る。


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