桜の下で ~幕末純愛~ 番外集
サボリ魔
夏も終わりに近づき、過ごしやすくなった頃。

桜夜は長い廊下の拭き掃除をしていた。



「桜夜」

「あ、総司。どうしたの?巡察は?」

「今日はもうお仕舞いですよ。それが終わったら茶屋に行きませんか?」

「うんっ!急いで終わらせるね!」



沖田からの誘いに、嬉しそうに張り切る桜夜。

そこへバタバタと走る音が聞こえてくる。



「…では、また後程」



その音を察知した沖田は足早に消えていった。
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