桜の下で ~幕末純愛~ 番外集
どうなのよ、このパターン…何かすっごい大事になってない?

廊下の拭き掃除を終えた桜夜は桶を抱えて井戸に着く。



「掃除、終わりましたか?」



背後から聞き慣れた声。



「総司!!!」

「大きな声を出さないでくださいよ」



沖田はシーっと指を立てる。




「だって、何か騒ぎになってるよ」



そこに砂利を噛む音がする。




「ほら、桜夜が大きな声を出すからですよ」

「え?私?!」

「後程お迎えにあがりますね」



沖田は足早に消えていった。
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